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スタジオレイナパークコラム

「産後ケア」、本当に足りていますか?

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2017年03月08日産後ケア

「産後ケア」、本当に足りていますか?

 

出産と同時に始まる赤ちゃんとの生活。それは幸せに満ちた輝かしい時間です。

 

しかし、実際は授乳や夜泣きなど、赤ちゃんの世話に追われるバタバタの毎日。人によっては家事どころか、自分の食事すらままならなくもなります。妊娠時とは一変して周りの関心は赤ちゃん中心となり、母親自身の体調にはあまり気遣ってもらえない。そんな日常も珍しくありません。こういった生活が続くことで、産後女性は身体的にも精神的にも追い込まれ、深刻な場合には育児ノイローゼや産後うつを引き起こす原因にもなっています。

 

産後女性を取り巻く我が国の状況

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わが国は、「妊婦へのケア」は手厚い体制が整っている反面、「産後女性に対するケア」は産後一か月検診が過ぎた後は激減し、産後の健康管理はほぼ母親自身に委ねられているのが現状です。

 

世間では「新米ママ」として関わってくれる人はたくさんいるのに対し、母となった「一人の女性」として話を聞いていくれる人は意外と少なく、気分転換の機会も限られます。また、産後ダイエットや補正下着に関する情報は溢れているのに、出産で受けたダメージからどう回復するかといった産後の身体に関する情報は決して足りているとは言えません。こうした産後女性をとりまく環境により、産後に一人で問題を抱え込む母親も少なくありません。

 

2つの調査から知る産後女性の実態

 平成26年に豊中市で行われた産後女性の実態調査によれば、約6割以上の人が育児に負担や不安を感じていると回答しています。その内容は、「体の疲れ」「睡眠不足」「家事の負担」「上の子の育児」「赤ちゃんの発育」等が多くを占め、身体的な疲労と精神的な疲労が混在していることがわかりました。

 

同様に、鳥取県内で行われた調査においても、産後は「睡眠不足」「疲れが取れなかった」「イライラした。家族に八つ当たりた」等、体調面や精神面がすぐれない人が半数いたことが報告されており、産後女性は「体も心もボロボロ」な中で産後の生活を過ごしていることが明らかになっています。

 

 

産後女性に必要なことは何か

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産後は妊娠・出産により大きなダメージを受けており、自己管理を怠るとすぐに不調を起こしやすくなっています。にもかかわらず、豊中市や鳥取県が行った調査結果からも明らかなように、半数以上の産後女性は心身の疲れを感じながら、疲れを癒す時間や環境もないまま、日々の育児や家事に奮闘しています

 

産後は、自分のことよりもまず赤ちゃんのお世話が優先され、自分と向き合う時間なんて考えられない。そんな生活が当たり前になっています。赤ちゃんを迎えた新しい生活や環境に順応することに精一杯で、母親の大半は自分の身体のケアは二の次になっています。しかし、母親自身がイキイキと元気に子育てをしていく上でも、母親が日常の中で自分自身と向き合う時間や環境を作っていくことは非常に大切です。

 

産後女性に何よりも必要なこと。

 

それは、まず「体力を取り戻すこと」

育児には「体力」が不可欠であり、身体の回復を促すための「積極的なリハビリ」が必要です。このことを産後女性だけでなく、産後女性を取り巻くまわりの人たちも理解し、配慮していくことが必要ではないでしょうか。

 

産後に見逃してはならないもうひとつの問題

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産後女性の健康管理をしていく上で、「身体の回復」と同様に見逃してはならないもの。

それは、ホルモンバランスの変化による「自律神経の乱れ」です。

 

産後は、妊娠中に豊富に分泌されていた2つの女性ホルモンが一気に減少します。一方、授乳ホルモンが急増することにより、ホルモンバランスが大きく変化します。こういったホルモバランスの変動は自律神経の乱れを引き起こしやすく、産後女性の心身に大きな影響を与えます。

 

先に紹介した調査結果からも、「イライラした」「訳もなく涙がでた」など、自律神経の乱れが露呈されており、産後女性に対して「自律神経を整えていくケア」は非常に重要です。しかし、こういった症状は「誰でもよくある」と安易に流されてしまったり、自律神経やホルモンの乱れといった内部環境の変化は目に見えないため、周りの方はもちろん、母親本人でさえもケアの必要性をなかなか実感できていない現状があります。しかし、「産後女性の心身のケアをしていくことは、赤ちゃんの健康や育児と同じくらい大事なもの」という認識を社会全体が持つべきなのです。

 

すべての産後女性に届けたい「産後ケア」とは

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豊中市での調査によれば、「産後に必要なサービス内容」として、「簡便な情報提供」「育児に関する相談窓口」などの子育て支援情報に次いで、「訪問によるアドバイス」「自身の体調や悩み」など赤ちゃんや自分自身の健康についての情報が求められていることが明らかになっています。

 

さらに家事や育児などの「産前産後のサポートサービス」や「預かりサービス」などは有料であっても利用したいと答えた人が多くいることがわかりました。その他、「わかりやすい相談窓口」「わかりやすい情報提供」「探しやすいホームページ」など、何か困ったときにアクションを起こすための「正しい情報」を必要としている母親のニードが浮き彫りになっています。

 

産後は子供を産んだ喜びと同じくらい、自身の体調や子育てに不安を抱えています。身体の疲れが癒されず、不安定な状態が続くと、それによって産後うつや育児ノイローゼといった深刻な問題へと発展してしまう危険性があり、健全な子どもの成長を守るためにも母親へのケアが必要なのです。

 

今こそ、産後ケアに関するパラダイムの変換が求められているのではないでしょうか。

 

さいごに

 「子供を持ってはじめてわかる感覚だと思う。常に大事な何かを守りながら生きれる幸せは何ものにも代えがたいことだけど、核家族が増えている今、気兼ねなく安心して預けられたり、手助けしてくれる人のいない中、自分のペースがいったいどんなだったのかさえわからなくなっている母となった女の人はおそろしくたくさんいると思う。そんな気持ちを一人で抱えていたら絶対にひずみが出てくるから!とにかく一度、レッスンに来てみて欲しいと願ってやみません。」

 

「産後ケア、国レベルで取り組んでいただきたいところですが、まずは一歩を踏み出さないと、はじまりませんね。赤ちゃんを産んだ女のひとが産後ケアを受けてどんどん輝いていけば、イライラもモヤモヤもヒヤヒヤもなくなる。夫婦喧嘩も、産後うつも、虐待も、少子化も防げると、確信しているんです。」

 

一般社団法人体力メンテナンス協会は、協会理事のこんな熱い思いとともに「産後ケア」の普及に全力で活動しています。「産後ケア」は産後女性が将来長きにわたって健康な身体であり続けるために必要なものです産後ケアの必要性を問い、考え、「すべての産後女性が産後ケアを受けられる世の中」を当たり前にしていきましょう。

 

引用・参考資料

産後ケア事業等に関する市民アンケート調査結果(豊中市)

https://www.city.toyonaka.osaka.jp/kosodate/boshi_kenko/sangoke.files/sangokeaannke-tokekka.pdf

産前・産後ケアに関するアンケート調査報告書(鳥取県)

http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/787368/sanzennsanngogaiyoubann.pdf

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