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自分軸で生きていますか?バランスボールで「なりたい私」になりませんか?

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バランスボール体力産後ケア

自分軸で生きていますか?バランスボールで「なりたい私」になりませんか?

 

妊娠する前、あなたはどんなママになることを夢見ていましたか?ママタレントに憧れて、赤ちゃんとオシャレに颯爽とお出かけしたり、ママ友とランチ会をしたり…。身近な実母に思いを寄せて、憧れのママ像を抱いた人も少なくないのかもしれません。

 

そんな夢いっぱいの赤ちゃんとの生活。いざ始まってみると、現実はどうでしょうか。念願のママとなり、「かわいい赤ちゃんと一緒で幸せそうだな」と思われる立場になったのに、ママとなった当事者はその理想と現実のギャップに違和感を抱きながらも、「子どもができて幸せなママ」を演じてしまう時だってあるのかもしれません。

 

「理想のママ」「幸せなママ」を演じていませんか?

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「わたし、産後は自分がつくったママ像みたいのに近づくのに必至だったかも。ボーダーの服着てルクルーゼでなんかコトコト煮るみたいな自分に完全に酔っていました。」

 

多かれ少なかれ、母になったら一度は憧れのママを演じている自分に酔いしれた経験があるのではないでしょうか。しかし、その一方で突如沸き起こる「幸せなのに満たされない」といったモヤモヤ感に襲われ、自分の心の移り変わりの激しさに戸惑った経験も心当たりがあるかもしれません。

 

「結婚し妊娠する。女子の最高のクライマックス的な行事を終えて赤ちゃんが産まれた途端、母というなんとなく脇役?黒子?的な存在に追いやられ、毎日がどうしようもなく忙しくなる。そんな時期に体も言うこと聞かない。見た目も魅力的な女とは遠ざかる。」

 

あなたは今、ありのままの自分で母となった生活を楽しむことが出来ていますか?世間が求めている理想的なママを演じ、心の奥底では「育児不適者」というレッテルを張られるのではという怖さに怯えていませんか?

 

あなたはどんな母親になりたいですか?

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子育て期の女性は、自分のアイデンティティの中に母親役割を統合し、アイデンティティを統合するという発達課題を持っていると言われています。女性にとって育児期とは、結婚・出産までに形成してきた「個としてのアイデンティティ」と新たに母親になることによって獲得されるべき「母親アイデンティティ」が葛藤を引き起こす時期とも言われています。

 

近年、少子化を背景に、子育てを社会全体で担う「子育ての社会化」の重要性が主張されるようになってきました。しかし、戦後から高度成長にかけては、「母親の手によるケアが最も望ましい」という母親規範が広く浸透し、依然として現在もこの根強い母親規範の残存が指摘されています。

 

我が国において、この母親規範に強い影響を与えたものとして、「子どもは3歳まで母親の手で育てないとその後の成長に悪影響を生じる」という3歳児神話があります。1998年度の「厚生白書」には、「3歳児神話に科学的根拠はない」という記述があり、その科学的根拠が否定されてはいるものの、いまだ自己犠牲をともなう伝統的な母性観を支持する社会の圧力があるのも事実です。こうした社会背景の中、母親と自己の双方のアイデンティティの葛藤に苦しむママは少なくないようです。

 

ママになっても「自分の好き」を大切にしていますか?

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「自分が何が好きで何をしたら喜ぶのかわからなくなる産後。子供を産んだ女こそひとりの女性として在る部分が必要ではないかということ。まずは自分を理解することだと思います。」

 

育児期の母親の心理状態については、これまでも多くの研究がなされていますが、その中でも社会的に大きな影響を与えた知見があります。それは、女性が「母」や「妻」などの家族役割から解放され、「自分」の時間や「自分」を表現する機会を持つことが、育児不安を軽減する効果につながるという指摘です。

 

現代の母親は、「育児によって母親は成長する」と考える一方で、「子育てと家事だけで一生を終わりたくない」という思いもあり、こういった母親の認識は支持されています。しかし、このような現在であっても、現代の母親は子を預けることに引け目を感じ、母親の個人的な目的の外出のために預けるべきではないという無言の圧力にジレンマを感じているのも事実です。

 

「子供を持ってはじめてわかる感覚だと思う。常に大事な何かを守りながら生きれる幸せは何ものにも代えがたいことだけど、核家族が増えている今、気兼ねなく安心して預けられたり手助けしてくれる人のいない中、自分のペースが一体どんなだったのかさえわからなくなっている母となった女の人はおそろしくたくさんいると思う。」

 

あなたは今、自分の「好き」を感じていますか?

 

世の中のママに一番伝えたいこと

 

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ママになり最大の幸せを手に入れたと世間が羨む一方で、当事者のママは目の前の赤ちゃんの命を必死で守り、24時間ノンストップで続く育児にひたすら奮闘しています。毎日休みなく続く育児は体も精神もギリギリの状態に追い込むことも珍しくありません。

 

「産後ケアでも、一番わたしが受講者のみなさんに伝えたいことは、ひとりじゃないよってことなんです。自分が価値ある存在だとちゃんと気づいてねということなのかもしれません。孤独、不安、妬み、こういうエネルギーは必ず悪い病気をうみます。自分の恥ずかしいくらいの本心に気づいて自分で自分を認めてあげるのが究極の健康法だとわたしはおもいます。」

 

産後の休みない生活や育児に追い込まれ、育児ノイローゼや産後うつといった深刻な状態に苦しむ母親の存在は社会的な問題となっています。

 

今この時、自分が何に対してジレンマを感じ、葛藤し、困っているのか。それを母親自身が知ることはもちろん、母を支える周りの方が理解しようとする姿勢も大事です。必死に母親役割を頑張っている時こそ、自己に向き合うことが必要であり、ありのままの自分を「価値ある存在」として認めてあげることが大切なのです。

 

さいごに

 

あなたは今、心から笑えていますか?モヤモヤとした気持ちを隠して、理想の母を演じることに疲弊しながら毎日を過ごしていませんか?

 

「産後に限らず、精神の乱れを直すのには、体を動かすことが不可欠です。」

「出産は体も自分をとりまく環境も感じ方もすごく変化する時期なので、この時期に体を再構築し、自分の人生に向き合うことはすごくいいタイミングだと思います。」

 

産後女性に必要なこと。それは何よりも体力をつけ、エネルギーで満たされた体をつくることです。体力がつき、体が元気になれば、気力がわき、ブレない軸が生まれます。そうなったとき、あなたははじめて「世間の母親規範」や「自分で作り出した母親像」から解放され、心穏やかに「“母親となったひとりの女性”としての生き方」を楽しむことが出来るのではないでしょうか。

 

あなたもバランスボールで「なりたい私」になりませんか?

 

引用・参考文献

井上清美:母親規範・母親意識の現在‐1990年代以降の社会学的文献レビュー‐

オレンジ色の文字はすべて協会理事のブログから一部抜粋したものです

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