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お子様の体力低下、気になりませんか?~いよいよ夏休み!たくさん遊んで、たくさん動いて、いっぱい成長しよう~

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ストレス体力豆知識運動習慣

お子様の体力低下、気になりませんか?~いよいよ夏休み!たくさん遊んで、たくさん動いて、いっぱい成長しよう~

 

子どもの体力問題は今も昔も大きな関心事のひとつです。

 

文部科学省が行っている「体力・運動能力調査」によると、子どもの体力は昭和60年頃から長期的な低下傾向にあると報告されています。「持久走」「立ち幅とび」などの一部の項目については、横ばいまたは向上傾向が示されてもいますが、全体的には自分の身体をコントロールする能力の低下が指摘されるなど、子どもの体力問題は依然見逃すことのできない関心事です。

 

子どもの体力低下、その原因は運動経験の不足!?

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中央教育審議会によれば、子どもの体力低下として、外遊びやスポーツの重要性の軽視など「国民の意識の問題」、都市化・生活の利便化等の「生活環境の変化」、睡眠や食生活等の子どもの「生活習慣の乱れ」といった要因が関連し合い、その結果、「子どももが体を動かす機会が減少している」と指摘しています。

 

さらに、運動する子どもと運動しない子どもの「二極化」傾向は見逃せないものとなっています。実際、「運動を日常的に行う子どもの体力・運動能力」は向上しているが、その対極にいる「ほとんど運動していない子どもの体力・運動能力」は向上しておらず、直接的な体力低下の原因は「運動経験の不足」が大きく関与していると言われています。

 

お子様のからだ、大丈夫ですか?

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近年では、頭痛をはじめ原因不明の体調不良を訴える子どもが増加し、病気ではないが健康でもないといったような「体調が不安定な子ども」が多く見られるようになっているそうです。

 

その背景には、夜更かしや食べすぎなど、子供には好ましくないライフスタイルが、寝不足や肥満などを引き起こし、防衛体力の低下や神経系・免疫系などに影響していることが言われており、体力低下との関連が話題になっています。実際、テレビゲームを好む近頃の子どもたちは「からだがだるい」「疲れやすい」といった症状を訴えることが多く、1日の総歩数が5,000歩を達しない子どもも存在するようです。

 

肥満傾向児の出現率(平成26年度)は、女子では10%を超える年齢はないものの、男子では依然11歳から17歳で10%を超える結果になっています。また、耳疾患は小・中学校で増加しており、アレルギーやぜんそくのある子どもは親世代より増加していると報告されています。

 

さらに、小学生の骨折の発生率は1970年代から増加が続き約2倍にも増加しています。その理由としては、身体を動かす機会が減ったことによって転び方を学ぶ機会がないことがあげられており、遊びや運動経験の少ない子どもたちは、ちょっとしたことで転んでしまったり、上手に身をかばうことができずに、怪我や骨折をしてしまうと言われています。

 

子どもが体を動かす機会、奪っていませんか?

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子どもは本来、「身体を動かしたい」という強い欲求を持っています。体調が悪くなければ、1日中動き回っていることが当たり前です。

 

中央教育審議会は、子どもの運動不足を引き起こしている環境的な要因として、「3間の減少」つまり、「仲間」「空間」「時間」の減少をあげています。子どもたちは、「遊ぶ時間」がとれ、「遊ぶ場所」があり、「遊ぶ仲間」が存在すれば、思いっきり遊び、身体をのびのびと動かすことが出来るのです。

 

人間には運動を身につけるのにとても適した時期があります。その第1期である幼児期に適切な運動刺激が与えられれば、人間として必要な動きはほとんど身につけることができると言われています。この運動発達に関して重要な時期に、「歩く」「跳ぶ」「投げる」「捕る」など生きていく上で基本となる運動能力を伸ばしていくことが大切であり、日々の遊びはこのような意味からも大切な役割を担っています。

 

子どもは遊び、身体を動かすことで、ますます成長します!

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子どもは遊びを通して、育ち学ぶ存在と言われています。身体を大いに動かして、たくさん遊ぶことを通して、体の成長を促すホルモンの分泌や脳・神経系を刺激していくことはもちろん、リーダーシップなどの「社会性」や「感性」、「創造性」といった力も成長していきます。

 

近年、人間関係やコミュニケーションがうまく取れない子どもが増加している背景には、このような「遊びの減少」の関与も否定できないと言われています。多くの調査からも、こうした外遊びの減少が子どもたちの意欲や社会性に影響を及ぼし、「すぐにキレる」「じっとしていられない」など、学校生活にも悪影響を及ぼしていると指摘されています。

 

子どもの成長には何よりも「遊び」が不可欠です。「適度に遊び、適度に勉強する」といった生活のバランスが大事であり、子どもの成長段階に応じた「環境つくり」重要です。さらに、朝食の摂取状況や睡眠時間など、子どもの生活習慣が体力に関わっていることも明らかになっており、基本的な「生活づくり」といった視点も決して忘れてはいけません。

 

さいごに

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「子どもを取り巻く環境を理解し、積極的に体を動かす機会を作っていくことが大切です」

 

さて、いよいよ夏休みが始まりますね。一般社団法人体力メンテナンス協会では年齢に合わせた「子ども向けのプログラム」も行っております。幼稚園や小学校などへのインストラクター派遣も好評を得ており、子どもの学習や健やかな成長に大きな成果を上げています。ぜひ、全国で開催されている親子レッスンにも足を運んでいただき、親子でバランスボールエクササイズを楽しむ体験をしてみませんか?

 

気力あふれ、豊かな大人へと成長していくためにも、この夏は親子でたくさん身体を動かし、心もぐんぐんと成長できたらいいですね。なお、子どもの体力メンテナンスについては、ぜひ皆さんに読んでいただきたい協会理事のコラムがあります。お子様とのこの夏の過ごし方を考える上でも非常に参考になる内容ですので、ぜひご覧になってください。

 

注目のコラムはこちら→【ココロとカラダのメンテナンス講座vol.7】

成長ホルモンに作用する!子どもの体力メンテナンス!

 

引用・参考文献:

①森誠護:子どもの体力低下に関する一考察~遊びの減少に着目して~

②平成20年度神奈川県立体育センター研究報告書

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